レゾルシノールリピッド(RLs)はSIRT1の酵素活性を直接促進させる働きがあり、その働きは細胞内でも維持されていた。この活性促進は非基質濃度依存性であることから、RLs分子が酵素自体に働くアロステリック効果であると推論される。また、SIRT1を始めとするサーチュインの活性化は老化抑制に有効であることが示唆されているが、RLsはサーチュインを直接活性化し、寿命延長をもたらすと思われる。サーチュインの遺伝子欠損ショウジョウバエにおいては、RLsによる寿命延長が見られないことからも、この寿命延長効果はサーチュイン依存的であると思われる。