タナカ コウヘイ   Tanaka Kohei
  田仲 浩平
   所属   医療保健学部 臨床工学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 1996/12
形態種別 学術講演予稿集(学会、研究会を含む)
標題 CPAPモードにおけるモデル肺を使用したPSVの呼吸仕事量について
執筆形態 共著
掲載誌名 福岡県臨床工学技士会会報.
巻・号・頁 Vol.6,63-67頁
著者・共著者 田仲浩平,平崎陽子,高橋一久
概要 現在の換気様式は,患者の自発呼吸と人工呼吸器との同期及び呼吸仕事量の軽減が必要であり,それに換気時の気道内圧や肺胞内圧を一定値に制御することが重要である.PSVは自発呼吸の仕事量を低く抑え,患者には快適な換気法として受け入れられている.このPSVは患者の自発呼吸依存するところが多く,より自然に呼吸に近い換気法であり,また呼吸不全時にも使用され不規則な呼吸にもよく追従する.一般に患者が人工呼吸器の補助によって自発呼吸を行う場合に,疲労感や不快感を訴える場合を経験するが,これは挿管された患者の不安感からくる訴えであったり,操作側の技術的な選択不足からくる同調不良による要因があると考えられる.しかし,それと共に人工呼吸器による制御基準や設計思想などで,構造上の問題も指摘されている.これには,圧力や流量特性が個々の人工呼吸器により異なる事が考えられる.我々はモデル肺を使い,人工呼吸中に呼吸筋の発生する圧力(Pmus)と呼吸筋が呼吸回路,肺,胸郭に対して行う仕事(Wmus)を用い,人工呼吸器間の比較検討した.PSVは自発呼吸を効果的にサポートする重要な換気補助モードである.数種類の人工呼吸器を対象にPSVモードによる呼吸仕事を計測した.人工呼吸器によっては,このPSVの機能に問題がありトリガー及び,ブロアの流量の不足が考えられる.人工呼吸器によっては生体に負荷を与える可能性が示唆された.

本人担当:データ収集,資料収集,論文作成.