イトウ サキコ
  伊藤 咲子
   所属   医療保健学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻
   職種   助教
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2024/04
形態種別 学術論文
査読 査読あり
標題 膝前十字靱帯損傷に対する保存療法例におけるsilent periodを用いた健側および患側の神経・筋協調性の比較
執筆形態 共著
掲載誌名 日本臨床スポーツ医学会誌
掲載区分国内
出版社・発行元 日本臨床スポーツ医学会
担当区分 筆頭著者
著者・共著者 伊藤(大西) 咲子,舟崎 裕記,川井 謙太朗
概要 膝前十字靱帯(ACL)断裂後の競技復帰の際には、神経・筋機能の改善は重要である。筋放電休止期(silent period:SP)は、上位中枢での統合機能を反映し、フィードフォワード機能や神経・筋協調性の評価の指標とされている。本研究では、このSPを用いてACL損傷後に保存加療された症例の神経・筋協調性を健側と患側間で比較した。保存療法後にスポーツ復帰した7例を対象とし、受傷後平均7か月で、光刺激に反応するジャンプ動作を行わせ、その際の筋電図から大腿直筋と大腿二頭筋のSPおよびPre-motion time(PMT)を測定し、健側と患側間で比較した。その結果、Pre-motion SP(PMSP)の平均値は、健側73±26ms、患側90±23ms、また、Switching SP (SSP)の平均値はそれぞれ33±17ms、42±15msであり、PMSP、SSPともに平均値では患側が遅延していたが、有意差はなかった。また、PMTは、健側260±61ms、患側265±42msであり、有意差はなかった。今回の検討から、ACL損傷後保存療法後7か月程度では、神経・筋協調性は回復傾向であることが示された。