サトウ アツシ
佐藤 淳 所属 応用生物学部 応用生物学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/05 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | ヒト血清アルブミンとの融合により血中安定性が向上したヒトラクトフェリン |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | ラクトフェリン 2019 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 株式会社 アイ・ケイコーポレーション |
巻・号・頁 | 63-66頁 |
著者・共著者 | 馬場 淳平, 上田 圭祐, 志賀 有貴, 竹内 崇, 加賀谷 伸治, 中村 真男, 佐藤 淳 |
概要 | われわれはこれまでに血中安定性が向上した,ヒトラクトフェリン(hLF)とヒト血清アルブミン(HSA)との融合タンパク質を報告した。HSAの結合部位によるLFの生物活性や安定性への影響を考慮し, hLFのC末端にHSAを融合させたhLF-HSA融合タンパク質, hLFのN末端にHSAを融合させたHSA-hLF融合タンパク質の2種類を作製した。両HSA融合は期待通りhLF より高い血中安定性を示した。特にHSA-hLFはhLF-HSAと比較して極めて高い血中安定性を示した。本研究では, 両HSA融合タンパク質が示す異なる血中安定性について検討した。その際, 抗hLF抗体と抗HSA抗体を組み合わせた新規サンドイッチELISAを構築し, 両HSA融合タンパク質の血中での分解状態を調べた。さらに血中安定性と深く関係する胎児性Fc受容体(FcRn)とHSAとの結合解析を行った。両HSA融合タンパク質は血中でほぼ完全な形を保っていること, さらにhLF-HSAとFcRnとのpH依存的結合が確認できた。以上より, HSA-hLFと比較してhLF-HSAの低い血中安定性は, hLF-HSAの血中での分解やHSAの機能低下によらないことが明らかとなった。 |