サトウ アツシ
佐藤 淳 所属 応用生物学部 応用生物学科 職種 教授 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/05 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | ヒト血清アルブミン融合によるヒトラクトフェリンの抗腫瘍活性増強 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | ラクトフェリン 2019 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 株式会社 アイ・ケイコーポレーション |
巻・号・頁 | 67-70頁 |
著者・共著者 | 栗本 大輔, 笠間 諒也, 髙橋 睦実, 中村 真男, 佐藤 淳 |
概要 | ラクトフェリン (LF)という自然免疫系に関与する多機能性タンパク質は, 弱いながらにがん細胞に対して細胞毒性を示す。ヒトラクトフェリン-ヒト血清アルブミン融合タンパク質 (hLF-HSA)は, ヒト肺腺がん細胞株PC-9, PC-14に対して増強した細胞毒性を示すことを当研究室で見い出している。
我々はhLF-HSAの細胞毒性増強機序として, hLF-HSAの細胞内取り込みが増加することで, hLFが細胞内に蓄積し, その抗腫瘍活性が発揮する可能性を考えた。よって本研究では, hLF-HSAの取り込みにより抗腫瘍活性が発揮しているのかを明確にすることを目的とした。免疫染色法による解析ではhLF-HSAはhLFと比較し, 細胞内に局在していた。hLF-HSAによる細胞毒性は, カベオラ阻害剤で減弱した。また, カベオラ阻害剤を用いた免疫染色法による解析ではhLF-HSAは細胞内に取り込まれなかった。このことから, hLF-HSAはカベオラ介在性エンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれ, PC-14細胞に対する増強した細胞毒性を示すことが示唆された。 |