サトウ アツシ
佐藤 淳 所属 応用生物学部 応用生物学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2019/05 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | ヒトラクトフェリンN-lobeの細胞内取り込み促進は, その抗腫瘍活性を高める |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | ラクトフェリン 2019 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 株式会社 アイ・ケイコーポレーション |
巻・号・頁 | 53-58頁 |
著者・共著者 | 志賀晃, 松崎巧実, 中村真男, 佐藤淳 |
概要 | 前学術集会において, ヒトラクトフェリンN-lobe(N-lobe)は, ヒトラクトフェリン(hLF)全長と比較して, 増強した抗腫瘍活性を示すことを報告した。本研究では, N-lobeの抗腫瘍活性増強と細胞内取り込みの関係を解析した。
ヒト低分化型肺腺癌細胞株PC-14, ヒト中分化型肺腺癌細胞株PC-3を用いた免疫細胞染色において, N-lobeは細胞内に局在した。一方で, hLFは, 細胞膜に多く局在した。 さらに, 両タンパク質の細胞内取り込み量をWestern blot法により半定量したところ, N-lobeは, hLFと比較して, 約2倍多く細胞内へ取り込まれていた。LFの細胞内取り込み経路の一つであるクラスリン介在性エンドサイトーシスを阻害するSucroseもしくは, Monodansylcadaverineで処理したPC-14細胞では, N-lobeの抗腫瘍活性の低下傾向が観察された。 以上の結果から, N-lobeの抗腫瘍活性増強には, 細胞内取り込みが関係している可能性が示された。 |