サトウ アツシ
佐藤 淳 所属 応用生物学部 応用生物学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/12 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | ヒト血清アルブミン融合技術を応用したヒトラクトフェリンの医薬品展開 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | ラクトフェリン2017 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | アイ・ケイ・コーポレーション |
巻・号・頁 | 107-110頁 |
著者・共著者 | 上田 圭祐、清水 真弥、大橋 愛美、村田 大輔、志賀 有貴、武田 歩巳、馬場 淳平、竹内 崇、中村 真男、佐藤 淳 |
概要 | ヒトラクトフェリン (hLF) の医薬品化を目指し,その低い血中安定性を克服する方法として,ヒト血清アルブミン (HSA) 融合技術に着目した。本研究では,hLFのC末端側にHSAを融合させたhLF-HSA融合タンパク質 (hLF-HSA) とhLFのN末端側にHSAを融合させたHSA-hLF融合タンパク質 (HSA-hLF) を作製し,鉄結合活性,CDスペクトルを用いた熱安定性,人工胃液中のペプシン消化耐性,ヒト小腸上皮様細胞 (Caco-2) への取り込みと放出,ラットを用いた血中安定性を評価した。 hLF-HSAの鉄結合活性はhLFの約70%であった。hLFと比較して,hLF-HSAは同等の熱安定性とペプシン消化耐性を示したのに対して,HSA-hLFの安定性は低下した。hLF-HSAは完全な形でCaco-2細胞に取り込まれ,放出された。一方,HSA-hLFは取り込みの過程でHSAとhLFとの結合部が一部分解され,放出の過程では同じく結合部が完全に分解された形で検出された。hLF/HSA融合タンパク質は,hLFの血中半減期である12.6分と比較して大幅な血中半減期の延長を示した。In vitroでの安定性の結果とは異なり,hLF-HSAで約64分,HSA-hLFで約404分の血中半減期を示した。 |