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サトウ アツシ
Atsushi Sato
佐藤 淳 所属 応用生物学部 応用生物学科 職種 教授 |
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| 言語種別 | 日本語 |
| 発行・発表の年月 | 2017/12 |
| 形態種別 | 学術論文 |
| 標題 | レトロウイルスベクターで作製したヒトラクトフェリンFc融合タンパク質の鉄結合と構造変化 |
| 執筆形態 | 共著 |
| 掲載誌名 | ラクトフェリン2017 |
| 掲載区分 | 国内 |
| 出版社・発行元 | アイ・ケイ・コーポレーション |
| 巻・号・頁 | 61-65頁 |
| 著者・共著者 | 馬場 淳平、上田 圭祐、志賀 有貴、加賀谷 伸治、中村 真男、佐藤 淳 |
| 概要 | 我々はこれまでに血中安定性が向上した, ヒトラクトフェリン (hLF) とヒトIgG Fc (CH2-CH3) との融合タンパク質 (hLF-CH2-CH3) を報告した。本研究では, CHO細胞を宿主としてレトロウイルスベクターで発現させたhLF-CH2-CH3を作製し, その鉄結合活性を検討した。その際, クエン酸とEDTA, チオシアン酸ナトリウムとEDTAのバッファーを用いた脱鉄方法を確立し, hLF-CH2-CH3からの鉄イオンの除去を行い, さらにSDS-PAGEを用いて脱鉄過程における構造変化を評価した。クエン酸, EDTA, チオシアン酸ナトリウムのバッファーを組み合わせることで新たな脱鉄法が確立でき, さらに脱鉄後の鉄再結合活性が確認できた。hLF-CH2-CH3は, hLFと比較して構造がより安定である。そのため, 効率的に脱鉄を行うには, 酸性条件下 (クエン酸バッファー) や, カオトロピック塩としてのチオシアン酸ナトリウムで構造に変化を与え, 結合しているFe3+がキレート能力の高いEDTAと接触する環境をつくることが有効である。 |