サトウ アツシ
佐藤 淳 所属 応用生物学部 応用生物学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/07 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | IgG Fc融合技術を応用したヒトラクトフェリンの医薬品展開 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | ラクトフェリン 2015 |
出版社・発行元 | 日本医学館 |
巻・号・頁 | 78-82頁 |
著者・共著者 | 村田 大輔、志賀 有貴、大島 裕太、小島 由載、杉本 晃規、多田 稔、石井 明子、竹内 崇、佐藤 淳 |
概要 | ヒトラクトフェリン (hLF) の血中安定性改良にあたり、IgG Fc融合技術に着目した。本研究ではhinge部をもつhLF-IgG Fc (hinge-CH2-CH3) 融合タンパク質 (hLF-hinge-CH2-CH3) と、hinge部欠失型のhLF-IgG Fc (CH2-CH3) 融合タンパク質 (hLF-CH2-CH3) のLF活性、血中安定性に関与するneonatal Fc receptor (FcRn) への結合能とin vivoでの血中安定性、さらに免疫エフェクター細胞活性化能をそれぞれ比較した。両者の融合タンパク質において、LF活性の保持、FcRnに対するpH依存的な結合が観察され、さらに遺伝子組換え型LFと比較して大幅な血中安定性向上が見られた。一方、hLF-hinge-CH2-CH3は副作用発現への関与が懸念されるFcγ受容体を介した免疫エフェクター細胞活性化およびヒト補体C1q結合性を示したが、hLF-CH2-CH3は示さなかった。このことから、hLF-CH2-CH3はLFの新規創薬シーズとして期待できる。 |