ナカヤマ タカシ
中山 孝 所属 医療保健学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2017/05 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 骨盤のランドマークに対する触診検査の信頼性―システマティックレビューによる検討― |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 徒手理学療法 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 株式会社 アイペック |
巻・号・頁 | 16(2),3-10頁 |
担当範囲 | 批判的吟味 |
著者・共著者 | 三根幸彌、中山孝 |
概要 | 骨盤のランドマークに対する触診検査の信頼性を,システマティックレビューによって検討することを本研究の目的とした。9種類のデータベースを用いて,2016年4月5日までの一次論文を対象として系統的検索を行った。方法論的質の評価はquality appraisal tool for studies of diagnostic reliability(QAREL)を用いた。データは質的に統合された。8編の論文が選択され,そのうち7編が中等度の方法論的質を示した。検討された骨盤のランドマークは上前腸骨棘,上後腸骨棘,仙骨尖下外側角,仙骨溝の4部位であった。これらは腹臥位,仰臥位,座位,もしくは立位にて評価されていた。検者間信頼性は,職種,経験年数,標準化トレーニングの有無にかかわらず一貫してkappa係数で0.40以下であった。検者内信頼性は全てのランドマークにおいて検者間信頼性よりもやや高い傾向にあった。骨盤のランドマークに対する触診検査に信頼性がないという中等度のエビデンスが示された。したがって,臨床・教育の現場においての使用を再考すべきである。 |