カワカミ カツヤ
川上 勝也 所属 医療保健学部 リハビリテーション学科 言語聴覚学専攻 職種 助教 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 代償手段を指導し就労が維持できた先天性相貌失認の1例 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 言語聴覚研究 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本言語聴覚士協会 |
巻・号・頁 | 20(1),44-52頁 |
担当区分 | 筆頭著者,責任著者 |
著者・共著者 | 川上勝也、渡邉修、吉畑博代、田中智子 |
概要 | 先天性相貌失認の1例を経験した.症例は大学卒で教員職の30歳台の女性.教員職へ転職し,人の顔を覚えるのに困り受診した.頭部MRIにて明らかな脳損傷はなかった.神経心理学的検査では,一般的な高次脳機能に明らかな低下はなかった.一方,熟知相貌の検査であるVisual Perception Test for Agnosia Famous Face Test version 2(VPTA-FFT ver.2)の顔パターンと頭部パターンの命名で,健常同年代平均+2SD以上低下した.未知相貌の記憶課題では反応にスムーズさを欠き,顔ではなく,服装で覚えていた.先天的に顔認知の低下があるといわれる自閉症は認めなかった.以上から,本例は先天性相貌失認と診断された.日常生活に困難さを抱える先天性相貌失認のある人に対する言語聴覚士の役割として,医師と連携して早期に評価と診断を行い,必要に応じて代償手段の指導を行うことが重要と考えた. |
外部リンクURL | https://doi.org/10.11477/mf.6001200413 |