ミヤザキ タカアキ
宮﨑 貴朗 所属 医療保健学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1997 |
形態種別 | 学術論文 |
標題 | リハビリテーション医療の経済的側面 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | 放送大学学園 平成9年度卒業研究論文 |
著者・共著者 | 著者:宮崎貴朗 |
概要 | 高齢社会を迎えたわが国の医療においては、高齢者に対してのみならず、慢性疾患への治療をはじめ、予防を目的とした健康管理まで広いニーズが要請されるようになっている。その経済的基盤をなす医療費においては、高い比率を占める老人医療費の増加により、国民医療費の増大が懸念され、わが国の将来における経済情勢に大きな負担となるものと予想されている。このような背景において、リハビリテーション医療への社会の要請の高まりとともに、その経済的側面の評価が重要となっている。そこで、今回は、近年の医療における動向をふまえつつリハビリテーション医療における対象患者・スタッフの状況等の基礎的情報に加え、診療報酬等の経済的側面について検討した。 診療報酬請求においては、「リハビリテーション医療」の1件あたり、総計の点数は、絶対額では経年的に増加していたが、全体の総点数(総額)に占める割合では、大きな変化は見られていなかった。疾患別では成人病である循環器系疾患と、年齢別では高齢者層の占める割合が大きかった。 これらの結果より、リハビリテーション医療の経済的側面としては、絶対額の増大は認められるが、その増大は、医療全体の中での相対的なものである。これは、近年のリハビリテーション医療が医療の周辺領域である保健・福祉への拡大とともに、これらの分野へ進出してきたためであろう。 |