ナカヤマ タカシ
中山 孝 所属 医療保健学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/10 |
形態種別 | 学術雑誌,解説・総説 |
標題 | エビデンスに基づく臨床実践のすすめ 第1回:エビデンスに基づく臨床実践とは何か? |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 徒手理学療法 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | アイペック |
巻・号・頁 | 15(2),117 --123頁 |
著者・共著者 | 三根幸彌, 中山孝, Karen Grimmer |
概要 | エビデンスに基づいた臨床実践(EBP)の重要性が叫ばれて久しいが,日本の理学療法においては十分理解・実践されているとは言い難い.EBPという概念が普及する以前の1960-80年代とは異なり,現在ではIFOMPTの教育水準に示されているとおり,研究エビデンスと批判的思考がマニュアルセラピーの世界において重要視されている.EBPは研究エビデンス,臨床における専門技術,そして個々の患者の価値観,状態や状況といった4つの要素から成るといわれている.具体的には,臨床疑問の明確化,研究エビデンスの系統的検索,批判的吟味,臨死実戦での意思決定,反省といった5つのステップによってEBPは達成される.日本の理学療法士においては,多忙な臨床業務による時間の不足,文献へのアクセスの制限,文献検索や批判的吟味のスキルの欠如といった因子に加え,様々な日本特有の障壁が存在すると考えられるが,これらの事柄を踏まえたうえでEBPの達成が求められている. |