マツムラ セイイチロウ   MATSUMURA SEIICHIRO
  松村 誠一郎
   所属   デザイン学部 デザイン学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2022/07
形態種別 学術講演予稿集(学会、研究会を含む)
標題 物理モデル音源の手法による蝉の鳴き声の音響合成
執筆形態 単著
掲載誌名 先端芸術音楽創作学会会報
掲載区分国内
出版社・発行元 先端芸術音楽創作学会(JSSA)
巻・号・頁 14(2),9-12頁
総ページ数 4
担当区分 筆頭著者
著者・共著者 松村誠一郎
概要 昆虫の中で蝉はとりわけ大音量の鳴き声で知られて いるが, その発声は腹部内にある高速振動する発音筋, 発音器(発音膜), 共鳴室の連携によって成り立ってい る. 本研究の目的は昆虫の蝉の発音器官の機構に注目 し, 発音をする仕組みに倣った物理モデル音源でその 鳴き声の再現を試みることである. 蝉の発音器官を部 位ごとに分解して捉えると, シンセサイザーの機構と の類似点が多く見受けられる. 人工的に音響を合成す るシンセサイザーと自然の生物である蝉の発音構造が 似通っていることは, 視点を転換すれば蝉は自然の中 に存在するオーガニックなシンセサイザーと捉えるこ とができる. 蝉は日本国内でも多くの種類があり, それ ぞれの特徴的な鳴き声も異なる. 海外にも複数種類の 蝉が存在し, 異なる鳴き声があるが, 日本では夏という 季節を表す象徴的なアイコンとして蝉の鳴き声が認知 されている. これまで環境音のひとつとして捉えられ ていた蝉の鳴き声の音響合成を実現することによって, 自然の仕組みへの理解とプロシージャルサウンドによ るサウンドスケープデザインの創出の可能性を模索す ることも期待できる.
論文(査読付)ファイル DOWNLOAD
外部リンクURL https://jssa.info/publication#ja