タナカ コウヘイ
Tanaka Kohei
田仲 浩平 所属 医療保健学部 臨床工学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 1992/07 |
形態種別 | 学術講演予稿集(学会、研究会を含む) |
標題 | 人工呼吸中における人工鼻の気流抵抗について |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 福岡佐賀医材滅菌研究会会誌 |
出版社・発行元 | 福岡差が医材滅菌研究会 |
巻・号・頁 | Vol.6,36-43頁 |
著者・共著者 | 田仲浩平,村上基博,中村征矢 |
概要 | 気管内カニューラを用いて気道確保を行った場合,上気道や咽頭等の生理的な気道がバイパスされるため,口腔や鼻咽頭の加湿機能が利用できず,繊毛運動も障害される.その結果,肺内分泌は粘稠となり自浄作用は低下するため気道閉塞や粘膜の炎症が起こり,下気道系の感染が起きてくる.このような感染を予防するため人工気道を使用する場合には,ネブライザーや加温加湿器あるいは人工鼻を用いて口腔・鼻咽頭の加温加湿機能を代行させている.中でも人工鼻は患者自身の呼気中の熱と水分を吸気に利用でき,装着も簡便に行え,また,人工鼻に使用されている膜の素材が細菌繁殖の抑制や,細菌フィルターとしての効果があり,麻酔中のみならずICUにおいては,人工呼吸中にも広く使用されている.しかしながら,人工呼吸中にHMEを併用した場合に,膜面への痰の付着や加温加湿器の長時間使用によるHMEへの妨げとなる可能性なども指摘されている.我々は,人工呼吸中にHMEと加温加湿器とを併用した場合におけるHMEへの水分の貯留及び気流抵抗の変化を検討した.HMEと加温加湿器の併用は,HME内の水分貯留が問題となる.長時間のHMEとの併用は抵抗を高める危険性があり,HMEの抵抗により,人工呼吸器のトリガー機能に影響を与える可能性がある.HMEと加温加湿器との併用は,注意しなければならない. 本人担当:データ収集,資料収集,論文作成. |