マツイ タケシ   Takeshi Matsui
  松井 毅
   所属   応用生物学部 応用生物学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2017/08
形態種別 学術雑誌,解説・総説
招待論文 招待あり
標題 表皮バリアの形成機構
執筆形態 共著
掲載誌名 臨床免疫・アレルギー科
掲載区分国内
出版社・発行元 科学評論社
巻・号・頁 68(2),196-202頁
総ページ数 7
担当区分 最終著者
著者・共著者 葛野菜々子、古市祐樹、松井 毅
概要 皮膚は表皮・真皮・皮下組織からなるが、バリア機能を担うのが重層扁平上皮組織である表皮である。哺乳類の表皮は主に、基底層・有棘層・顆粒層・角質層からなる。基底層において、表皮角化細胞(ケラチノサイト)は増殖する。その後、上層に移動して有棘層を形成する。有棘層は最終的に、顆粒層と呼ばれる顆粒(ケラトヒアリン顆粒)を含む多角形の扁平な細胞を三層形成する。三層の顆粒層は、上層からSG1, SG2, SG3とされ、最上層のSG1において、細胞死を自発的に起こし、死細胞層が十数層程積み重なった角質層を形成する。この角質層こそが、陸上脊椎動物すべてが体表面に持ち気相-液相間の境界を作り、外界との明確なバリアを始めとする様々な重要な役割を果たす。