オオキ マサタカ
  大木 正隆
   所属   医療保健学部 看護学科
   職種   教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2022/08
形態種別 学術論文
査読 査読あり
標題 都市部における町会・自治会の互助の機能に関する評価尺度の予備調査:互助を促す支援者が活用する尺度開発に向けて
執筆形態 共著
掲載誌名 厚生の指標
掲載区分国内
出版社・発行元 厚生労働統計協会
巻・号・頁 69(8),23-31頁
総ページ数 9
著者・共著者 井口理、池田晋平、一色喜保、山岸貴子、大木正隆
概要 2020年1月に東京23区の地域包括支援センター、社会福祉協議会、区役所の地域包括ケア主管部署357か所のうち協力同意を得ることができた61施設146人を対象に質問紙調査を行い、因子分析を実施した。
 調査票は75部を有効回答とし、150町会・自治会に関する回答を最尤法、プロマックス回転で因子分析の対象とした結果、有意確率0.773で4因子13項目の尺度項目を得た。各因子は「くらしの補完」「日常の交流」「話し合える場」「つながり意識」と命名した。Cronbachのα係数はいずれも0.8以上であった。共分散構造分析で確認的因子分析を行った結果、モデルの適合度指標は、CFI=0.987、RMSEA=0.049であった。
 分析対象の数は十分とは言い難いものの、「都市部における町会・自治会の互助機能」を説明するモデルとして、内的整合性が確保され、かつ妥当であると判断できる信頼性係数と適合度指標を得た。今後は全国の政令指定都市においても本尺度が活用可能かどうか本調査を行い、都市部において互助を促す支援者が町会・自治会単位の互助機能を測定するための評価尺度を開発したい。