ワタナベ ヨシテル
yoshiteru watanabe
渡部 祥輝 所属 医療保健学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 職種 専任講師 |
|
言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2023/03 |
形態種別 | 学術雑誌,解説・総説 |
標題 | 下肢慢性創傷における歩行と足部機能の影響 |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 形成外科 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 克誠堂出版 |
巻・号・頁 | 66(3),263-268頁 |
著者・共著者 | 河辺 信秀, 渡部 祥輝, 横井 悠加 |
概要 | 創傷の治癒,予防のためには創部の免荷(以下,off-loading)が必須であり,2022年に発行された日本フットケア・足病医学会の「重症化予防のための足病診療ガイドライン」 1)および「IWGDF Guideline on offloading foot ulcers in persons with diabetes」 2)において,off-loadingを達成するためには「免荷装具」の使用が標準的な治療と位置づけられている。このため,創傷治療や再発予防を目的として,「免荷装具」の使用は一般的になりつつあると考えられる。
一方で,創傷の発症や創部の圧上昇には,足部変形,関節可動域制限,小切断などの足部機能の障害に加えて,歩行機能が強く影響する。 さらに,下肢慢性創傷患者では,歩行機能や身体機能そのものが低下することも重要な問題である。創傷の治癒過程における廃用症候群に加えて,糖尿病性末梢神経障害や下肢動脈疾患による身体機能の低下が発生する。 創治癒後に歩行機能を失うことがないように,下肢慢性創傷患者においては,歩行機能の維持や改善という視点も重要となる。以上のように本稿では,創傷の病態への歩行機能の影響と創傷患者の歩行機能という2つの観点から解説した。 |