タナカ コウヘイ
Tanaka Kohei
田仲 浩平 所属 医療保健学部 臨床工学科 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2007/04 |
形態種別 | 著書 |
標題 | NPPV用マスク内部流れと再呼吸の解析 |
執筆形態 | 単著 |
掲載誌名 | Clinical Engineering. |
巻・号・頁 | Vol.18(No.3),284-289頁 |
著者・共著者 | 田仲浩平 |
概要 | (要旨)再呼吸はすべてのマスクに共通する構造的なウィークポイントであり,血中の二酸化炭素濃度を高め生体に悪影響を与える.NPPV 用マスクの中でも,レスピロニクス社製のトータルフェイスマスクは,容易な装着方法など特長的な機能をもつため,急性期治療において利用されている.このトータルフェイスマスクは,大きなマスク形状を成しており顔全体を覆うことができるため,開口した際にリークを起こしやすい高齢者において有効とされている.さらにマスク内に備わるシール部が顔に密着するため,マスクと顔との距離を適度に保ちつつ顔周囲からのリークを減少させることが可能となり,部分的な圧迫が軽減されるというメリットも有している.トータルフェイスマスクは,このようなメリットを有する一方で,その大きさゆえに,死腔量も同時に増加することになり,再呼吸による危険性がより高まるという問題が生じる.適切なインタフェースの選択による最適な呼吸療法の開発や,再呼吸を防ぐ優れた機能を有するNPPV 用マスクの基礎的研究となり,医療に寄与するものと考えられる. |