サイトウ ヒロキ   Saito Hiroki
  斎藤 寛樹
   所属   医療保健学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻
   職種   助教
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2024/09
形態種別 学術論文
査読 査読あり
標題 Repeated sprint training in hypoxia and repeated long sprint ability in highly trained sprint runners
執筆形態 共著
掲載誌名 Scientific Journal of Sport and Performance
掲載区分国外
出版社・発行元 Asociacion Espanola de Analisis del Rendimiento Deportivo
巻・号・頁 3(4),535-542頁
著者・共著者 Naoya Takei, Gaku Kakehata, Hiroki Saito, Hideo Hatta
概要 低酸素環境での反復スプリントトレーニング(RSH)は、通常酸素環境で同じトレーニングを行う場合と比較して、10秒未満の短いスプリント能力を追加的に向上させる効果があることが示されている。チームスポーツにおいては、短いスプリント(10秒未満)を不完全な回復状態で繰り返し実施することが求められるが、一部のスポーツ(例えばロードサイクリング)では、競技中に長いスプリント(10秒以上)を反復する必要がある。しかし、10秒以上の長いスプリント能力に対するRSHの効果に関する証拠は依然として不足している状況である。本研究では、高度に訓練された10名のスプリントランナーが、低酸素環境(HYP)または通常酸素環境(NOR)において、反復スプリントトレーニング(2~3セットの5回10秒サイクルスプリント)を6回実施した。トレーニング介入前(プレ)および介入後(ポスト)に、参加者は通常酸素環境下での10秒以上の長いスプリントテスト(5回100メートル「全力」スプリント、30秒回復)を行い、その際に走行速度と血中乳酸濃度が測定された。スプリント能力には、トレーニング群に関係なくプレテストとポストテスト間に有意な差は見られなかった(p > .05)。一方で、血中乳酸濃度はHYP後においてHYP前およびNOR後よりも有意に低い値を示した。本研究は、低酸素環境でのRSHが高度に訓練された参加者において、10秒以上の長いスプリント能力に対し通常酸素環境での同等のトレーニングと比較して追加的なトレーニング効果をもたらさないことを示している。しかしながら、RSHは10秒以上の長いスプリント後の血中乳酸反応を有意に低減させることが明らかとなった。
外部リンクURL https://doi.org/10.55860/ncpx4418