ウラノ マサヨ
  浦野 雅世
   所属   医療保健学部 リハビリテーション学科 言語聴覚学専攻
   職種   准教授
言語種別 日本語
発行・発表の年月 2018/04
形態種別 その他
招待論文 招待あり
標題 口頭表出に対する評価と介入
執筆形態 単著
掲載誌名 コミュニケーション障害学
掲載区分国内
出版社・発行元 日本コミュニケーション障害学会
巻・号・頁 35(1),37-40頁
総ページ数 4
担当範囲 データ収集、結果の解釈および臨床評価、論文執筆
担当区分 筆頭著者,責任著者
著者・共著者 浦野雅世
概要 呼称障害はどの失語症者にも共通の現象であるが、その障害機序は決して一律ではない。ロゴジェン・モデルに基づけば、呼称における処理過程として「物体認知」「意味システム」「音韻出力レキシコン」「音韻出力配列」の機能単位が想定されるが、実際にはいずれかのモジュールないしはリンクの単独損傷を有する症例よりむしろ、いくつかの複合損傷を有する症例の方が多い。評価には標準失語症検査、WAB失語症検査や自由会話から仮説や予測を立て、適切な掘り下げ検査を選択し、実施することが求められるが、単に定量的評価のみならず定性的評価(誤反応分析)も重要なポイントとなる。また、口頭溶出のみにかかわるモジュールやリンクの損傷のみが呼称障害の原因とは限らず、意味の障害の関与も考慮に入れる必要がある。介入のポイントは各症例の障害水準がどこにあるのか、その評価を踏まえ、どこに焦点を当て、どのようなプログラムを立案すべきか、候補を絞り込むことであると指摘した。