エノモト ミカ
榎本 美香 所属 メディア学部 メディア学科 職種 准教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2015/03 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 会話コミュニケーションによる相互信頼感形成の共関心モデル |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 認知科学 |
出版社・発行元 | 共立出版・日本認知科学会 |
巻・号・頁 | 22(1),97-109頁 |
著者・共著者 | 片桐恭弘・石崎雅人・伝康晴・高梨克也・榎本美香・岡田将吾 |
概要 | 会話による相互作用は、情報を共有したり合意を形成したりするだけでなく、相互信頼間を確立するものである。信頼と会話相互作用との関連性はこれまで認知科学的に研究されていない。研究が欠乏している理由は、信頼と言った社会的感情はリアルな現実の場でしか起こらず、自然で非人工的な形の感情は実験室環境では観察できなかったからである。我々は関心の摺合せという概念を導入し、相互信頼関係性の会話連鎖の記述を行う。医療場面のコミュニケーションに焦点をあてる。保健師と患者とのメタボリックシンドロームに関する健康指導の会話である。会話構造の質的な分析を行い、関心の摺合せ過程をみる。関心の摺合せは会話参与者たちの局所的・大局的な相互信念を合意形成過程において形成することを示す。最後に、関心を摺合せせることと相互信頼感との関係について議論する。 |