ナカヤマ タカシ
中山 孝 所属 医療保健学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 職種 教授 |
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言語種別 | 日本語 |
発行・発表の年月 | 2016/12 |
形態種別 | 学術論文 |
査読 | 査読あり |
標題 | 異なるヒール高の靴使用による歩行時の下肢の運動学的分析 -矢状面を中心に- |
執筆形態 | 共著 |
掲載誌名 | 日本福祉工学会誌 |
掲載区分 | 国内 |
出版社・発行元 | 日本福祉工学会 |
巻・号・頁 | 18(2) |
概要 | オーダーメイドで製作した高さの異なるハイヒール靴を8人の女性に履いてもらい,その歩行分析を行った.三次元動作解析器(VICON Nexus),筋電計を使用し,その評価を行った.その結果,ヒール高の増大とともに股関節外旋モーメントが大きくなり,特に0cmと9.0cmにおいて有意な差を得ることができた.それは歩行周期,立脚初期に起こる膝関節の屈曲角度がヒール高の増大とともに大きくなり,それとともに大腿筋膜張筋,大腿二頭筋の過緊張が考えられた.J. Perryは“身体の前進は,立脚側下肢の可動性に依存する.身体重量が足関節に載り,力は床に向かう.身体は全身と安定性を保ちながら,この力の方向を変えることで前進する.”と述べている.このように,歩行時に足関節は荷重された下向きの力を関節角度の変化で前向きの力に変換する.と考えられ,ヒール高の増大はこの下向きの力を前向きの力に変換する過程を妨害しているものと考えられた |